9月4日18時55分配信 J-CASTニュース

ジャニーズの人気アイドルグループ「嵐」。女性ファンが圧倒的で、男性はほとんど
いない。ところが50歳を超える男性作家がはまってしまった。「好きになった理由」
を赤裸々に書きつづった書籍が2009年9月1日、発売された。

■「かっこいいけど可愛い。癒し度がハンパない」

アイドルユニット「嵐」は1999年9月、デビューした。代表曲には、「感謝カンゲキ
雨嵐」「Love so sweet」「Happiness」「One Love」など。最近では、09年8月に
発売されたベストアルバム「All the BEST! 1999-2009」が100万枚をこえ、
ミリオンセラーとなった。どの曲も耳に残りやすく、「いい曲が多い」というのが
評判だ。

「嵐」メンバーの活躍はここ数年、めざましい。櫻井翔さんは06年から、日本テレビ系
情報番組「NEWS ZERO」の月曜キャスターをつとめている。また、二宮和也さんが出演
した映画「硫黄島からの手紙」(06年)では、俳優として非常に評価された。さらに、
松本潤さんは05年・07年放送のドラマ「花より男子」の主役を演じ、どの回も20%前後
の高視聴率を記録している。それだけでなく、メンバー5人が揃ってレギュラー出演して
いるテレビ番組は現在、3本も抱えている。

「嵐」が好きな理由として、「癒し」を挙げる人が多い。ある人はブログで「若すぎ
ないからちょっと近い感じ?かっこいいけど可愛い。癒し度がハンパない」と書いて
いる。とりわけファンの間では、メンバー同士が「仲が良い」と言われている。
そんなわけで、出演するテレビ番組を見ていても、ほっこりとした幸せな気持ちに
なれるというのだ。くわえて、どんなことにも一生懸命に取り組む姿も、ファンの心
をつかんでいるようだ。

■「僕みたいなおじさんが、嵐ファンでいいのか」

もっとも、ジャニーズのファンといえばふつう、女性が中心だ。にもかかわらず、
50歳を過ぎてから、「嵐」の熱狂的ファンとなってしまった男性がいた。その人とは、
作家・コラムニストとして活躍している竹内義和さんだ。

竹内さんのエッセイ「僕が、嵐を好きになった理由」(PHP文庫、09年9月1日発売)に
は、ファン歴2年近くになる54歳の著者の胸の内が、赤裸々に語られている。たとえば、
「嵐」ファンを公言したことで、同年代の友人や若い女性に「奇異の目」で見られた
という苦労話。一念発起して足を運んだコンサート会場では、女性客ばかりの中で
完全に「浮いてしまった」という笑い話がある。とりわけ筆者の内心は、こんな気持ち
だった。

「一番大きな葛藤は、僕みたいなおじさんが、嵐ファンでいいのか、50を越えた親父
が、コンサートに行ってもいいのだろうか?ということでした」「ほんとにそんな場所
に行っていいものなのかどうなのか、マジで自問自答を繰り返す毎日でした」

とはいえ、Q&Aサイト「ヤフー知恵袋」にはいくつか、自分は「嵐」ファンの男性だ
が大丈夫だろうか、といったカキコミも見られる。また、「嵐」のライブに行ったこと
のある20代女性は、「ジャニーズのライブはふつう、男性客は皆無に等しいのですが、
『嵐』にかぎっては少数ですが必ず、男性客をみかけますよ」と証言している。
「嵐」の隠れ男性ファンはもしかしたら、少なくないのかもしれない。

発売元のPHP文庫出版部・根本騎兄さんは、「一人の男がまっさらな状態からコアな
ファンになっていく過程が、非常にユニーク。竹内さんの細やかな心情もさることな
がら、嵐のコンサートに行ったことで自分が変わっていく『成長物語』としても楽し
めるのでは(笑)」とアピールしていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000002-jct-ent


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